理論経済学・国際経済学の厳密な数理モデル分析から、音楽スタジオ・レーベル経営の実務まで。 既存の枠にとらわれない独自の視点から学問と文化を追究しています。
1954年 東京都生まれ / 関西大学名誉教授
1954年東京生まれ。私立武蔵高校を経て、京都大学経済学部を卒業。京都大学大学院経済学研究科で博士号を取得しました。もともとの専門は、理論経済学、国際経済学で、スラッファ理論、アナリティカル・マルキシズムの研究では、国際的にも知られています。
博士論文である『ネオ・リカーディアンの貿易理論』(1991年)は、「自由貿易が必ず利益をもたらすのか」という命題を、国際経済学の基礎理論であるリカード比較生産費説やHOS理論について多部門モデルおよび生産に時間のかかるモデルを導入して厳密に検証したもので、これまで明らかにされなかった重要な視座を提供し、高い評価を獲得しました。
学生のころからロックミュージックが好きで、2000年に大阪産業大学にプロユースのレコーディング・スタジオを作ったことを契機に、デジタル・コンテンツと音楽CDの販売会社である「有限会社オーエスユー・デジタルメディア・ファクトリー(OSU DMF)」を学生とともに2001年に設立し、経営に携わりました。
学園祭や新入生歓迎会でのバンド演奏、ゼミ生とのミュージックビデオ制作、CD制作販売の実務を通じ、音楽産業が抱える構造的課題を痛感。この経験が、後に総合的学術書『ポピュラー音楽の社会経済学』(2013年)の執筆や、関西ベンチャー学会理事としての教育・研究へと結実しました。
大阪産業大学ではアジア経済の研究プロジェクトである「アジア共同体研究センター」を主導し、中国、韓国、ロシア、タイ、ベトナムなどで数々の国際シンポジウムを開催。2010〜2011年には上海交通大学、2014年には復旦大学で客員研究員を務め、講義と研究を行いました。
関西大学では2016年から2020年に副学長を務め、入試制度の刷新や学生スポーツ支援体制の強化を推進。新型コロナ感染拡大時には、培ってきた遠隔教育の知見を活かして学内オンライン教育体制の確立に尽力し、入学式オープニング映像や応援歌動画などの企画・撮影・編集も自ら担当しました。